ものは考えようだと教えてくれるポジティブ信金

モテない男性のダメな部分ランキング - 恋愛&結婚ランキング - goo ランキング 1位:KY(空気が読めない)→その場に流されない信念を持っているのね 2位:文句ばかり言う→トラブルがあったときにきちんと抗議してくれそう 3位:マザコン/ファザコン→支えて…

「努力すれば報われる社会」とは何か

大学生の8割は日本を「競争社会」と考えながらも、努力が報われる社会と思っている人は半数に満たないことが20日、ベネッセコーポレーション(岡山市)が全国の大学生4070人に実施したアンケートで分かった。 昨年秋に大学生の社会観や生活についてイ…

件数で見るか、率で見るか

今年の自殺統計が出ていたが、もっぱら話題は30代。 2008年の自殺者3万2249人のうち、30代が前年比1.7%増の4850人で、統計の残る1978年以降最多となったことが14日、警察庁のまとめで分かった。20代も過去5番目に多かった。 警察庁は14日、08年中に自…

非常勤大学講師の問題を解決するために必要なこと

J-CASTに反応するのもどうかと思うのだけど、この問題、色々と思うところはある。 年収1000万クラスの教授に対し、非常勤講師は300万円以下、100万円台も珍しくない。そんな「格差」が大学内に存在している。こうした高学歴ワーキングプアの放置は「大学の荒…

ポストモダンの自動人形

良くも悪くも、「ブレない人」というのは色んなことを考えさせてくれる。さしあたって以下を引用しておこう。 われわれはいま見たような、二つの知を区別するという解釈に従うわけにはゆかない。われわれにとっては、その解釈はそれが解決しようとしている二…

教育の非メリトクラシー化

久しぶりにきたなあ。 神奈川県平塚市の県立神田高校(渕野辰雄校長)が2004、05、07年度に実施した入学試験で、学力テストなどの点数では合格圏内だったのに、服装や態度などから「生徒指導が困難」として、22人を不合格にしていたことがわかった…

孤独の帰結としての右翼

この手の調査がやっと出てきてくれたという印象。実証調査とは、企画立案から実査、報告書が出るまで一定の時間がかかるものであるわけで、予算を取ってきたり、雑多な書類を書いたり、そうした苦労を自ら買って出て、それを公表してくださる研究者の方々に…

責任を語るポストモダン

なんだか、東・大塚対談本を恣意的に解釈しているブログを読んで、あれっ、そんなこと書いてなかったはずだけど、と思ったのでメモ的に引用。314P 東:そもそもぼくの世代って、NPOや社会企業のはしりの世代でもある。国際大学GLOCOMに所属していたときに、…

「大きな物語の失効」が失わせたものとは

少しだけ気になったので考えてみる。 「大きな物語が失われたために人々は生きる意味を見出しにくくなってしまった」というストーリーにはもっと率直な疑問を感じる。つまり、「大きな物語のおかげで生きる意味が保証されていた」という状況がそもそもうまく…

右に左に忙しい

首相辞職から総選挙に至るまでの道筋が見え始めたので、あらためて意味を持ってくるのだろうけれど。 小林多喜二の「蟹工船」ブームに乗る共産党の地方行脚に従来の支持層を超えて関心が集まっている。格差問題に対する取り組みなどが評価され、昨年9月以降…

金の斧と銀の斧

経営とは顧客の創造である。 そうすると経営者の仕事は顧客のニーズを把握し、商品を提供することではなくて、それを生み出すことであるはずだ。 「あなたが落としたのは、こちらの金の斧ですよね?」 と。普通の斧を持つ人に銀の斧を、銀の斧を持つ人に金の…

国家による管理売春の問題点

思想的に、とか書いたものの、もう少し理詰めで考えてみる。そもそも私が増山氏の提案で問題だと思ったのは、性の問題ではなく、国家の介入という点だ。私自身は、性的な欲求を抱えながらもそれを満たされない人に「自助努力で相手を見つけてこい」などと言…

誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよ

行かなくてよかったという思いと、行っておけばよかったという思い半ば。 増山:性欲が殺気立っている気がする。性風俗の充実に国が保護を出して3000円で女を抱けるようにするべきでは。 赤木さんも「加藤容疑者は、女を抱きたいんじゃなくて、継続して…

例の件について雑感

事前の予想通り「エリート」の定義を巡って議論がなされ「公共性」の方の話はほとんど深められなかったという感触。しかしその話こそが大事だったのではないか。あずまんとミヤディーの差は、エリートの定義にあるのではなく、コミットする公共性の範囲にあ…

宗教と呪術と宗教団体

この手の宗教観の比較は容易じゃないのだけれど。痛いニュース(ノ∀`):“日本人” 宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割、「先祖を敬う気持ち持つ」9割…読売調査 ランキングに中国が入ってないので微妙だけど、ベトナムがもっとも神や死後の世界を信…

反知性主義とか優越感とか

日本に存在していたのは、おそらく知性主義ではなくて知性主義に名を借りた優越感ゲーム。竹内洋はそのあたりの事情を、西洋に近いから偉いという山の手文化的なものとして論じていたっけ。その対極には、庶民の実感に根ざした伝統的な智恵を重んじる下町文…

最適な資源配分手段としての宗教共同体

※元の文脈とは完全に切り離された純粋な感想なので、ソースとかその辺のことはパスします。資源を最適に配分するという。配分されなかった人がかわいそうだという人がいる。配分しないともっとかわいそうな人が出るじゃないかという。私から見れば、両者の立…

リアクション地獄の果てから

関係ないけど、ブログという場所では、読者が増えれば増えるほど、相互に矛盾した要求や感想が寄せられることになる。マスメディアだって同じなのだろうけれど、彼らはその矛盾をこれまでの慣行とカネの出所というロジックでもって無視することが可能だった…

よく似た対立

あくまで練習問題ですよ奥様方。 例題1 治安悪化問題 治安の悪化はデータ上は裏付けられない。国が厳罰化の方向で介入するのは不当である。 データよりも体感治安の問題。データ云々は現場の親御さんの不安を無視した議論だ。 地域格差拡大問題 格差の拡大は…

BIとクーポンと新自由主義

ヴェルナーの『ベーシック・インカム』は買ったまま読んでないので、あまり言及できない問題なのだけど。 BIは貧しい人々に今までの自分の「正しくない行い」を悔い改めさせると同様に、社会が彼らを搾取する免罪符にもなるのです。そのような欺瞞に加担する…

ネット調査にメリットはあるか

これねー、頭の痛い問題なのよ。 ネット調査は面接に比べて迅速で、経費も10分の1に節減できる利点があるが、内閣府政府広報室は「現時点で世論調査がネット調査に置き換えられる可能性は、ほぼない」と分析している。 スピードと経費というメリットがあ…

相対主義は相対化できるか

こないだの論争がらみでいろいろ見ていて、少し気になったことを。 まあ、しかし、こんな議論はすべて意味がないのです。なぜなら、いまのブログ環境においては、あることを主張したいときに、検索エンジンを駆使して自分に都合のいいようにデータを並べ、本…

ナチオンから遠く

お昼休みくらいゆっくりご飯がたべたいです。 東浩紀の渦状言論: 信頼社会は不安社会よりいいのか? 問題の背景がよくわかんないけど - finalventの日記 東浩紀の渦状言論: finalvent氏への応答 両者の違いは、たぶん「ネーション・ステート」を支える「ナシ…

反証の作法

先日、とある本を立ち読みしていて、あまりの出来の悪さに頭を抱えた。同時に、ネット時代になって「データを用いて文章を書く」ことの問題も痛感させられた。その本では、著者が取り上げた分野について論じているもののうち、こちらの議論は根拠のない決め…

大学院重点化と人材の定義

これねえ、倍率は実際問題じゃないのよ。それって教員に対する指導報酬が確保できるかどうかの問題でしかないから。 文部科学省によると、全国の博士課程の入学定員に対する志願者の平均競争倍率は、3年度に開始した「大学院重点化」計画以降、上昇を続け、…

いろんな学者が夫婦仲について語る

文学者は、夫婦の仲が崩壊する作品に名作が多いと言う 歴史学者は、夫婦の愛は近代の産物に過ぎないと言う 文化人類学者は、一夫一婦制は世界共通の文化ではないと言う 脳科学者は、愛は三年で終わると言う 心理学者は、健全な夫婦仲とは愛情と打算の混合物…

社会企業家と虚偽意識

週末に読んだ本から2冊。3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)作者: 城繁幸出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03/01メディア: 新書購入: 12人 クリック: 412回この商品を含むブログ (275件) を見るまずは城繁幸の新刊…

ビジネスパーソンが読むべき社会科学書籍(の一部)

「コンビニ売りのビジネス誌」というと、もうその時点で役に立たなそう、あるいは即物的すぎる、と決めてかかっていたのだが、昨日見つけた『PRESIDENT』08年3月31日号の特集「一流が読む本、二流が好む本」は、割に面白かった。どうせ宗教まがいの自己啓発…

自己投資の概念

そもそもデータの根拠がぎりぎりですが。J-CASTニュース : 一番の関心事は貯金 20代は「かわいそうな世代」なのかまず20代の段階だと貯蓄と自己投資は対立する概念ではないので、脊髄反射する必要もなし。それ以前に、日本の家計貯蓄率は1970年代半ばをピー…

Post Washington Consensusと疎外された共同体

まったくの門外漢としてはどちらも面白かったのだが。 「ゼロ年代の批評」のこれから──宇野常寛さんロングインタビュー - 荻上式BLOG Enemy of the Sun - 宇野常寛氏のネオリベぶりについて 宇野−荻上がともに肯定する「ジャスコ的な文化」に対して、それは…