自己否定のモメント

話題になっているようだが 「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30〜34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。本人の心理や意識にも踏み込んだ引きこもりの公的な調査は全国初。不登校など学校時代の体験…

アクセス制限の「副作用」

というほどのものでもないのだが。 アクセス制限を行う対象として、掲示板サイト「2ちゃんねる」や「アダルト系ブログ」と回答したのは約8割、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「mixi」が5割以上となった。 URLフィルタリングを実施している…

科学の行き着く先

ある本を読んでいて思ったのだが、近年の社会科学における「科学的な精緻化」のベクトルは、どうも次のようなものになっているらしい。すなわち、社会学が政治学に近づき、政治学(および法学と法哲学)が経済学に近づき、経済学が心理学に近づき、心理学が…

責任倫理と政治

いろいろとまた問題になると思うのだが、 政府は29日、教育再生会議の後継となる新機関を2月中に設置する方針を固めた。再生会議が第1次〜第3次報告に盛り込んだ提言が着実に実施されるかどうかを監視する役割を持たせる。 メンバーが決まるまでは様子…

おわび - シンポジウムのまとめについて

自分用のメモとしてアップした以下のまとめですが、思いのほか注目されたようなので、今後、討議が刊行物として出版されるといった事情に鑑み、自主的な判断において、東氏・北田氏からの基調報告と、討議の後の質問パートを除いて削除しました。ご了承くだ…

『思想地図』シンポジウムまとめ(第二部)

1月22日に行われたシンポジウムのまとめ。当日のメモを元にした主観からのまとめであるため、発言者の意図を完全にくんでいるわけではないことをご了承ください。 第二部:討論編 (質問パート以前の討議は削除しました)東質問に行きたいんだけど、あらかじ…

『思想地図』シンポジウムまとめ(第一部)

1月22日に行われたシンポジウムのまとめ。当日のメモを元にした主観からのまとめであるため、発言者の意図を完全にくんでいるわけではないことをご了承ください。オフィシャルな議論のテクストは、『思想地図』に掲載されると思われるので、この議論に興味を…

実証モドキ主義者の反証なき「批判」

あまりに馬鹿馬鹿しすぎて言及する気にもなれないが、「実証されていない」ことを批判する資格があるのは、それを反証する手段と能力を持った人間だけだ。「おまえの言ってることなんてただの思いこみだ」という批判者の物言いそのものが「思いこみ」でない…

地位達成への挑戦

何をもって「二流」と呼ぶのかまったく分からないのだが。 大田経済財政相は18日の通常国会の経済演説で、「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれるような状況ではなくなってしまった」と述べ、日本の経済力の国際的な地位低下を指摘した。その上で、「もう…

爪を切る暇もないくらい忙しい

「夜に爪を切ると親の死に目に逢えない」というのを信じているからいけないのだが。

革命/漸進主義/リベラル

ルールを変えるためのルール - No Hedge! そして第三の方法は、そもそも勝利条件を変えてしまう。鈴木も赤木も、とりあえず強くなってラスボス倒す、という勝利条件は一致しているように見える。それを変える。ラスボス倒したら負け。強いジョブや高い武器買…

ワーク/プアー/インカム

GmailのWeb Clipの部分に「働かないで60万円」とか出ていたがあれとは関係ないのだろうか。ネットカフェ難民:都が支援 無利子で最大60万円 - 毎日jp(毎日新聞)貸し付けの条件もそうだけれど、この額でどこまでのことができるかは、都市の方の事情が関わ…

1月の日常

外の仕事が動かないこんなときこそ、昨年からの持ち越し案件を一気に処理できる時期。なのだけれど新年会が多すぎて結局追いつかず。

文系学問の「科学性」

正直、突っ込もうかどうか悩んだというのもあるのだが。周知の通り、はてな界隈には(俺を含め)情報技術者とか理系大学生が結構いるのだけど(以下略)ほとんどはてブで突っ込まれてしまっているので特に言うことはない。が、この辺の断絶というのは、ステ…

仕事始め

実際には頭の回転が本調子ではなく、前回のエントリの続きを上げるまでにたいそうの時間がかかってしまい今日に。

思而不学則殆

元の議論にはまったく言及する必要を感じないのだが。続・「なにが歴史修正主義の問題なのか」についての私見 - Close to the Wall 具体的事実について少しも勉強せずに大上段から物を言うというスタイルはほんといい加減にして欲しい。こういうやり方をすれ…

寝正月

ハイクの書き込みの速度が落ちているのを見ると、やっぱりはてなのケータイ族は少数派なのだなと思う。

カプセル家族の果てに

そんな状態でなぜブログが更新できるのかといえば、自分の部屋の掃除を済ませたからだ。かつて大掃除が持っていた「家族みんなで共同作業」という機能は、我が家では見事に失われており、自分の受け持ちさえ済めばあとは自由、という状態になっている。asahi…

格闘技も紅白もなく

年の暮れは家の中の方が忙しくなるもので、ようやく落ち着いた頃にはもう今年も残りわずかの時間。いまだ我が家の大掃除は続いており、テレビを見ながら蕎麦、というわけにはいかないようだ。

「水」について

「空気」絡みで「水」の方も話題になっていたのだが、わざわざ人と絡むのも好きではないので、山本「『水=通常性』の研究」から一部引用するだけにとどめる。 さて「『空気』の研究」から「『水=通常性』の研究」まで、臨在感的把握とか、空気の醸成とか、…

君が待つのは世界の良い子の手紙

空気の話があちこちで話題になっている。といっても年長世代が主なのは、ブログ世代はいまさら山本七平なんか読まないということだろうか。ともあれ今日はクリスマス・イブ。先日、銀座で見つけたツリーもどきには、ご丁寧に泉とコインがしつらえてあって、…

空気とKY

asahi.com:マック「×××はいけない」 週刊誌中づり広告を黒塗り - 暮らしことの顛末より、それぞれの鉄道会社の言い分の違いの方が興味深い。澎湃としてわき上がる「これはまずいよ」の感情は、まさに『空気の研究』そのものなのだが、そこで「読まれた」の…

集約するカオス

渋谷や新宿を歩いていると、クリスマスという行事から、華やかさや「おめかし」が失われて、猥雑な日常だけが漏れだしているように感じる。もちろん、六本木やお台場では違うのかもしれない。でも、どちらかというと私は、猥雑さの溢れる街の方が、本当の「…

見えないものへの恐怖

で、そのアキバといえば、ヨドバシができてからというもの、人の流れも大きく変わった気がするのだが、それ関連のニュースで。ヨドバシカメラ、月額380円で各種公衆無線LANが利用できるサービス料金云々ではなく、大手量販店が無線ビジネスに参入するほど、…

東京の空は広かった

最近、東京の空が広くなった気がする。丸の内を抜けて皇居の方に行くと、突然、周囲に高い建物がなくなって、ああここが東京の特異点なのだなと気がつくくらい、東京の空は四角い。けれど、再開発のあおりか、あそこでもここでも、こないだまであった背の高…

ライトオタク

2007年のオタク市場規模は1,866億円、ライトオタク増加による市場拡大 メディアクリエイトは、最近のオタク市場における環境変化について、「ライトオタクの増加と、それによる市場の拡大」という見解を示す。 この場合の「ライトオタク」は、アニメやマンガ…

丸の内

久しぶりに朝から丸の内へ。急ぎ必要な本があって書店に立ち寄ったのだが、品切れ。関係のない文庫を大量に買い込んでしまう。 JRの高架と、東京駅の駅舎だけが時代に取り残されたような丸の内の風景は、嫌いではない。お昼を外したので「丸の内OL」なる人種…