金の斧と銀の斧

経営とは顧客の創造である。

そうすると経営者の仕事は顧客のニーズを把握し、商品を提供することではなくて、それを生み出すことであるはずだ。

「あなたが落としたのは、こちらの金の斧ですよね?」

と。

普通の斧を持つ人に銀の斧を、銀の斧を持つ人に金の斧を。

金の斧を持つ人には、金の斧を持つことの価値を提供する。



正直者はそこで「いえ、自分は普通の斧しか持ったことがありません」と答える。

「金の斧は、自分の手には余ります」とも。

彼らをして金の斧の所有者たらしめてこそ、真の経営者なのではないかと思う。



オチなし。