アクセス制限の「副作用」

というほどのものでもないのだが。

アクセス制限を行う対象として、掲示板サイト「2ちゃんねる」や「アダルト系ブログ」と回答したのは約8割、SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「mixi」が5割以上となった。

URLフィルタリングを実施している企業の8割ということなので、全体の動向は分からない。ただ、こうやってアクセス制限がかかると、昼間から2ちゃんにアクセスしているのは勤め人以外に偏ることになる。勤め先で2ちゃんがアク禁になったのは02年頃だったか。同じ頃から「2ちゃんの低年齢化」「厨房化」が、古参住人から聞かれるようになった。当時は専用ブラウザによる特定スレッドのみを巡回するユーザーが増加したことで、2ちゃんねる全体の一体感が失われたなどと言う人もいた。真相は分からないし、データ上はむしろ高齢化しているのかもしれない。しかし2ちゃんを集合知の吹きだまりと呼んでしまうなら、それを支えていたのは、別に2ちゃんなんかあってもなくても困らない「普通の人たち」だったのではないかと思う。