君が待つのは世界の良い子の手紙

空気の話があちこちで話題になっている。といっても年長世代が主なのは、ブログ世代はいまさら山本七平なんか読まないということだろうか。ともあれ今日はクリスマス・イブ。先日、銀座で見つけたツリーもどきには、ご丁寧に泉とコインがしつらえてあって、お願い事をするべしと書かれていた。この辺り、最近はそういえば「都市伝説」というのも話題に上らないなという気がしているのだが、そもそも仕掛ける側がこんなにあからさまに、民俗だの信仰だのの欠片を利用しているのだから、話題にしようもないということなのかもしれない。面白かったのは、多くの人が両手を合わせて、クリスマスツリーに「参拝」していたこと。私たちの中にある、この「ついついやっちゃう感」を肯定するところから、山本の議論のようなものは始まっていると思った。